今日、仕事から帰ってきて、
荷物を、玄関からキッチンに運ぶこと、数往復。
まだ車に荷物があったので、外に出ようとした時。
「ミー。ミー。」
「ミー。ミーー。」
ん?何の音?
耳をすます。
「ミーーー! ミーーー!!」
猫? 子猫?
家の周りに、子猫いるかも♪
と、玄関から外へ出たら、音が遠ざかる。
あれ? どこから??
もう一度、玄関の中へ。
「ミーーー!!! ミーーー!!!」
え!? まさか・・・家の中!?
2階!?
私は、滅多に、2階へはあがらないが、
音のする2階へ、そ~っと上がってみる。
「ミーーーっ!!! ミーーーっ!!!」
どの部屋や・・・
2階には、4部屋ある。
そのうちの2部屋は、扉があいている。
残りの、扉が閉まっている2部屋のうちの、
どちらかから、聞こえてくる。
右の扉か、左の扉か・・・
耳をすます・・・
「ミーーーーッ!!!」
左や!!!
そ~っと、ドアを、
すこ~しだけ開けて、覗いてみた。
「ミーーーッ!!!」
BINGO!!!
床に衣類の散乱した、空き部屋に、子猫が1匹・・・
私の姿を見て、よりいっそう鳴き声がデカくなる。
なんちゅう散らかった部屋に・・・
かわいそうに・・・
室温は、大丈夫そうだ。
散らかった部屋の中央に、カリカリのエサが置いてあった。
「ミーーーっ!!!ミーーーッ!!!」
5センチほど開けたドアから、必死で出てこようとする子猫。
灰色のような、うっすらハゲかけたような、
色落ちしたような、シマシマのような毛色。
ハッキリ言って、汚い系の色。
顔は、よく見えなかった。どんな顔だっただろ・・・
また、下の子が、子猫を拾って連れて帰ってきたんだな。
こっそり、2階の部屋に隠すなんて・・・
今回で、2回目。
1回目、連れて帰ってきた子猫は、
みるみる成長して、もう4~5年たつかな。
今も元気にリビングで暮らしている。
この猫も、初見では、汚い系の色だった。今はもう見慣れたけど・・・
1回目の時も、猫を飼うことには、反対だった。
なぜなら、当時、ペット禁止のアパートに住んでたから。
「今日、1晩だけ!! お願い!!! すぐ里親、探すから!!!」
と言って、里親がなかなか見つからず。
その間、私は、子猫に情がうつらないように、無感情で接した。
本当は、大の動物好き。
特に、猫が大好きなんだけど、
この時ばかりは、子猫が甘えて寄ってきても、
なでることも、声をかける事もしなかった。
その様子を見て、子供たち2人は、
こっそり、裏で、私の事を、
「マレフィセント」ってあだ名をつけていた。
映画の「マレフィセント」みたいなアマノジャクな感じだったんだって。
失礼こいちゃう。
そう言えば、今朝、
上の子の行動も、なんだか様子が変やった。
いつもなら、上の子は、リビングで、ずっと寝ているのに、
今日は妙に早起きで、
トイレに行ったかと思ったら、すぐに2階へあがって行った。
いつもなら、トイレからすぐリビングに戻ってきて、
すぐまた寝るのに。
おまけに、
携帯は常に、肌身離さずの上の子が、
リビングに携帯を置きっぱなしで、2階でなにやらしていた。
リビングの携帯は、アラームだかなんだか、ずっと鳴りっぱなし。
たぶん、
この携帯の音で、2階の子猫の声をごまかしていたんだな。
今思えば。
どうするんやろ・・・
動物病院、連れていったんかな。
病気とか、ノミ、ダニ、ちゃんとしてから、家に入れてほしいな。
ていうか、部屋を、まず片付けろ!やわ。
リビングのみならず、
空き部屋にまで、散らかし放題になってるなんて・・・
勘弁してクレオパトラやわ。
そろそろ、ごっついイカヅチ、落とさんならんやろか・・・
子供いうても、もう2人とも、成人しとるんやで?
もう、家、出たいわ・・・
#猫
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