今日は、朝8時半から、自治会の除草作業だった。
うっそうと生い茂った雑草も、男性陣の草刈り機で、
みるみる間にすっきりした。
1時間ほどで、終了し、解散。
そのあとは、自分ちの庭の草取りをした。
毎日仕事に追われ、草ボーボー。
こんな日しか、出来ない。
私が、カマで草を刈っていると、
リビングのレースカーテンの下から、子猫がのぞいてきた。
草刈りの手を止め、
初めてまじまじと、子猫を見た。
きったない毛色・・・
無表情のまま、子猫の目を見続けていると、
子猫は、ひるんで、カーテンの奥へと、逃げて行った。
私は、再び草刈りを続けた。
暑い。汗が背中をつたう・・・
そして、
朝ご飯、食パン、2枚も食べたのに、
もうおなかがグーグー鳴っている・・・
雑草ボーボーだった家の周りも、きれいになった。
軍手を脱ぎ、外の水道で手を洗った。
着ている上着を脱いで、バサバサと砂なんかを払い、
家の中へ。
洗面所へ直行し、ハンドソープで手を洗い、
汗だらけの顔も洗った。
「ニヤーーー」
台所側の引き戸の向こうから、子猫の鳴き声。
手と顔を拭いて、台所へ行き、
冷凍庫のチョコバリアイスを、流しの上で食べる。
チョコバリは、こぼれると厄介な食べ物。
上の子は、リビングで、スマホゲームをしている。
無言。
「ニヤー」
私の足に、子猫がじゃれて、飛びかかって来た。
軽すぎて、痛くもかゆくもない。
無反応のまま、チョコバリを食べる。
そこへ、ズザーーーッ!!っと、
先住猫が飛んできて、
「お前、うちの母ちゃんになにすんねん!」とばかり、
子猫を威嚇。
子猫は、「ごめんなさい、もうしません」と降参の動き。
先住猫、かわいい。
先住猫、子猫のごめんさないポーズを、しばし睨みつけたあと、
表情を変え、私の足にスリスリしにきた。
『ありがとう💓』
さっきのお礼に、
しっぽの付け根をトントンしてやる。
先住猫は、ノドをグルグル鳴らして、喜ぶ。
チョコバリを食べ終わった私は、
子猫を踏まないように、移動し、
アイスコーヒーと、冷蔵庫の中の食べ物を取って、自室へ。
そのあと、再び台所へ行き、
冷蔵庫の中の、カットキャベツともやしをゲット。
自室で、インスタントラーメンを作って食べた。
ラ王の味噌味。5月で賞味期限きれてるやつ。
ダイソーのラージメスティンで作って食べた。
食べ終わった食器とメスティンを洗いに、
再び、台所へ。
何回、台所へ行くんやって私。
けっして、子猫が見たいからじゃない。
で、洗い物してたら、
また子猫が、きた。
「ニヤー」と鳴いて、
私の右足スネあたりに、
両前足を、そ~っと遠慮がちに、当ててくる。
遠慮がちなのは、さっき先住猫に怒られたからか。
子猫は見ない。
見ないようにしている。
そして、さわらない。
さわるのは、先住猫だけ。
子供たちから、子猫の事、言ってくるまでは、
このまま知らん顔で、過ごす。
汚い毛色の子猫、
最初来た時よりも、鳴き声が変わった。
初めの頃は、命の危機ぐらいの必死さで、
力の限り、声の限り、
「たすけてー!!」「ここだよー-!!」って、目いっぱい叫んでいた。
だけど今は、
「さみしいよ~」「はやくあそんでよ~」
って、どこか安心してるような、ささやくような鳴き声になった。
良かったね、子猫。
たぶん、その毛色じゃ、誰も拾ってくれないわ。
うちの下の子は、きったない毛色の子猫ばっかり、拾って帰ってくる。
だけど、
か弱い小さな命が、
必死に自分を必要としてくれていると思うと、
それだけで生きる希望になるよね。
#猫
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